鳩山法相は蝶のコレクターだそうです。株価暴落でも、平然と「40億損をした」と仰るほどですから、蝶の標本も貴重種や稀少種なども沢山収集しているのでしょう。
昨日、新たな死刑囚の死刑執行を発表する記者会見をTVで見ていて、この人はひょっとすると、自分が執行を許可した死刑囚の写真も記念として保存しているのではないか、と不埒な妄想を抱いてしまいました。
今回の執行では、幼女4人連続誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚が含まれていたため、死刑執行の発表がより注目されたわけですが、発表会見で鳩山法相は胸を張るような姿勢で、「慎重の上にも慎重に検討した結果、絶対に誤りがないと自信を持って執行できる人を選んだ。数日前に執行を命令した。正義の実現のためには粛々とやるのが正しいと信じている」(6月17日 神戸新聞)と説明していました。
鳩山法相は自らの判断で死刑執行を許可したわけですが、喩え凶悪犯で死刑囚であったとしても、一人の人間の命を公人として抹殺したことに対し、悲壮感も罪悪感も全く感じていないようでした。
最近、政治家や官僚などが「粛々と」とよく口にします。例によって調べてみました。大辞泉では次のような意味でした。
1.ひっそりと静まっているさま。
2.おごそかなさま。厳粛なさま。
3.つつしみうやまうさま。
おそらく、「しずかに、厳粛に」という意味を含ませているのでしょう。
さらに、ネットで調べていると、東大の数理心理学者である
五味健作氏のホームページの「定型随想」に次のような文章がありました。やはり、政治家や官僚が「粛々」と口にすることに胡散臭さを感じておられるようです。
辞典によれば、「粛々と」という言葉は「ひっそりと静かに」「厳かでひきしまって」「謹んで」等を意味する。私は頼山陽が「鞭声粛々夜河を渡る」と吟ずる川中島の戦いの故事を真っ先に思い出す 。本来は悪いイメージの言葉ではない。しかしこれを官僚が先のように使うと不快な意味合いを帯びる。「隠密に」「批判に耳を貸さずに」「命じられたままに」等を意味するように聞こえるのである。(一部を抜粋)
鳩山法相は自らの判断で死刑執行を許可したわけですが、喩え凶悪犯で死刑囚であったとしても、一人の人間の命を公人として抹殺したことに対し、悲壮感も罪悪感も全く感じていないようで、私には会見中の取り澄ましたような彼の顔はおぞましく写りました。
鳩山法相は「隠密に」「批判に耳を貸さずに」「命じられたままに」死刑執行は「正義の実現のため」と信じているからこそ、むしろ誇らしげに見え、だからこそ、彼自身が以前唱えたように「オートマッチック」に次々に死刑執行を進められるのでしょう。
日ごろ「正義」とは程遠いと思われる人物の口から「正義の実現のため」というフレーズを聞かされることほど、おぞましいことはありません。
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