「安心」と「不信」 「五つの安心プラン」
昨日のニュースを見ていると、福田首相や舛添厚労省が盛んに「安心」「安心」を連呼していました。政府が発表した「五つの安心プラン」の効果を強調するためです。
しかし、これを報道するキャスターやコメンテーターの皆さんは一様に白けたものでした。勿論それを見ている私も同様です。
プランの財政的な裏づけがないということもあるのですが、それ以上にこの程度のプランを大慌てに纏め上げ、それを得意そうに「さあ皆さん、このプランをしっかり実行すればもう皆さんの生活は安心ですよ」という浮世離れした楽観意識に苦笑せざるを得ませんでした。
第一、厚労行政の信頼回復が何故5番目なのか?
そもそも、このようなプランを発表せざるを得ないほど社会保障分野の劣化を招いたのは、長年の厚労行政の粗雑さや無策によるものであったはず。このようなプランに基づく施策も所詮厚労省によって進められるはずであり、その過程でこの省の官僚や厚労族などという族議員への利権誘導が行われることは目に見えています。
このようなプランを示す前に厚労省や厚労族議員の功罪を明らかにして、これまでの厚労行政、いや厚労省行政、族議員行政の棚卸しを行い、ガラガラポンの組織改革を行わなければ、どんなプランも絵に描いた餅に終わることを国民はみな理解しています。
このプランでさらに問題なのは人気取りのバラマキ行政の臭いがぷんぷんしていることです。
医師不足対策がなぜ「救急医療を担う医師や産科医への手当支給」なのか?それ以前に医師の都市部への偏在の改善であり、その原因となった研修医制度の改革ではないのか?それを裏打ちする制度としての「手当支給」でないと実効性に乏しいのではないか?
そして、なぜ医師は余ってるといっていたのが、突然医師不足になったのか明らかにすべきでしょう。そうしないと、医師会のエゴのためある日突然、医師は余っていると言い出しかねません。
しかし、医師は頭数で過不足を計るものではないでしょう。少子化社会であるからこそ小児科や産科が重要な分野と考えるべきであり、高齢化社会であるからこそ高齢者医療の充実が図られるべきだと思います。医を算術に置き換えるのではなく、未来社会を見通した医療や社会制度を構想することが政治の本来のあり方であるべきです。
「ネットカフェ難民の就職支援措置」の前に、企業が人件費削減という名目で、低賃金で労働力を派遣に求められる製造労働派遣の仕組みを改善することではないのか?ネットカフェ難民という存在を所与としたままの対策では、難民の存在を解消することも「安心」な社会も出来るはずがない。
いずれにしても、私にはこのような行き当たりばったりにしか見えないプランを得々と発表して「私達も一所懸命国民のために仕事していますよ」といわんばかりの首相はじめ閣僚の気持ちがわかりません。
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しかし、これを報道するキャスターやコメンテーターの皆さんは一様に白けたものでした。勿論それを見ている私も同様です。
プランの財政的な裏づけがないということもあるのですが、それ以上にこの程度のプランを大慌てに纏め上げ、それを得意そうに「さあ皆さん、このプランをしっかり実行すればもう皆さんの生活は安心ですよ」という浮世離れした楽観意識に苦笑せざるを得ませんでした。
産科医・救急医に手当支給 社会保障緊急対策を政府公表
2008年7月29日 asahi.com
政府は29日、社会保障分野の緊急課題をまとめた「五つの安心プラン」を公表した。医師不足対策として救急医療を担う医師や産科医への手当支給、ネットカフェ難民の就職支援措置など。着手可能な政策は09年度予算の概算要求に盛り込む。目玉とされた厚生労働省の組織改革の具体策は示されず、有識者による懇談会に委ねることになった。
この日の閣僚懇談会で了承した。「安心プラン」は福田首相が通常国会終了後の6月23日の記者会見で表明し、(1)高齢者政策(2)医療(3)子育て支援(4)非正規雇用(5)厚労行政の信頼回復、からなる。
中長期的な制度改革とは別に、短期的な改革メニューを示して政権浮揚につなげるねらいだったが、公表された政策メニューは既存の政策の列挙や、その延長線上にあるものが目立つ。政府は「1〜2年の間に着実に実行に移す」としているが、必要な財源の総額は現時点では不明だ。町村官房長官は閣議後の会見で、「これはまだ出発点。緊急に対応が必要なテーマばかりで、さらに煮詰めていく課題はたくさんある」と語った。
子育て支援策では新機軸として保育所と幼稚園の機能を併せ持つ「認定こども園」への「こども交付金」を新設し、財政支援の拡大も検討するとした。
働く高齢者の年金額を減らす在職老齢年金制度の見直しや、最低保障年金制度などの年金改革については「財源と併せ大きな検討課題」と位置づけた。来年3月までに結論を出す。
第一、厚労行政の信頼回復が何故5番目なのか?
そもそも、このようなプランを発表せざるを得ないほど社会保障分野の劣化を招いたのは、長年の厚労行政の粗雑さや無策によるものであったはず。このようなプランに基づく施策も所詮厚労省によって進められるはずであり、その過程でこの省の官僚や厚労族などという族議員への利権誘導が行われることは目に見えています。
このようなプランを示す前に厚労省や厚労族議員の功罪を明らかにして、これまでの厚労行政、いや厚労省行政、族議員行政の棚卸しを行い、ガラガラポンの組織改革を行わなければ、どんなプランも絵に描いた餅に終わることを国民はみな理解しています。
このプランでさらに問題なのは人気取りのバラマキ行政の臭いがぷんぷんしていることです。
医師不足対策がなぜ「救急医療を担う医師や産科医への手当支給」なのか?それ以前に医師の都市部への偏在の改善であり、その原因となった研修医制度の改革ではないのか?それを裏打ちする制度としての「手当支給」でないと実効性に乏しいのではないか?
そして、なぜ医師は余ってるといっていたのが、突然医師不足になったのか明らかにすべきでしょう。そうしないと、医師会のエゴのためある日突然、医師は余っていると言い出しかねません。
しかし、医師は頭数で過不足を計るものではないでしょう。少子化社会であるからこそ小児科や産科が重要な分野と考えるべきであり、高齢化社会であるからこそ高齢者医療の充実が図られるべきだと思います。医を算術に置き換えるのではなく、未来社会を見通した医療や社会制度を構想することが政治の本来のあり方であるべきです。
「ネットカフェ難民の就職支援措置」の前に、企業が人件費削減という名目で、低賃金で労働力を派遣に求められる製造労働派遣の仕組みを改善することではないのか?ネットカフェ難民という存在を所与としたままの対策では、難民の存在を解消することも「安心」な社会も出来るはずがない。
いずれにしても、私にはこのような行き当たりばったりにしか見えないプランを得々と発表して「私達も一所懸命国民のために仕事していますよ」といわんばかりの首相はじめ閣僚の気持ちがわかりません。
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theme : 政治・経済・時事問題
genre : 政治・経済



