民主党国会議員らでつくる「ガソリン値下げ隊」が宮崎県延岡市を視察し市長と会見しました。
民主・ガソリン値下げ隊が宮崎視察 東国原知事が要望 道路特定財源の暫定税率の延長に反対する民主党国会議員らでつくる「ガソリン値下げ隊」が12日、宮崎県延岡市で建設中の東九州道などを視察した。同党は19日に東国原英夫・同県知事らと公開討論することが決まっており、「県内の実情を見てほしい」との知事の要望を受ける形で実施したという。
(中略)
出迎えた首藤正治(延岡)市長は「延岡の有効求人倍率は隣の大分県の半分しかない。格差の要因は高速道の整備状況だ」と主張。「地域が自立するためにインフラ整備は不可欠。現状で自立しろと言われれば、死ねと言われているようなものだ」などと声を荒らげる場面もあった。一方、議員らは「必要な道路を造らないとは言ってない」と述べるにとどめた。
東九州道は北九州市と鹿児島市を結ぶ総延長約440キロで、宮崎県内は約190キロ。同県内の整備は93年11月に始まったが、開通済みは約40キロにとどまっている。
asahi.com 2008年02月12日
私は学生時代6年を宮崎市で過ごしました。実は家内も宮崎生まれだし、学生時代の友人もまだ宮崎にいます。だから氏が知事になり宮崎のPRで全国的に知られるようになったことは喜ばしく思っています。過日農業を営んでいる家内の伯父に会った際も、東国原知事に対する期待感は大変大きく、この保守的な伯父ですらと、驚いたものです。
しかし、あれほどアイディアを駆使し、あらゆるメディアを利用して宮崎県の地域振興に勤めている知事ですら道路整備のための暫定税率維持を主張しているのには正直ガッカリしています。
確かに私が学生時代から交通網の不便さから宮崎は陸の孤島と言われていました。熊本、鹿児島へは鹿児島本線が複線化した主要幹線であったのに対し宮崎行きの日豊本線は大分付近まで複線化していましたが、そこから宮崎までは山に阻まれ単線でした。その当時特急に乗っても途中から離合待ちの一時停車が増え急行並みの速度でした。
高速道路も福岡から熊本を経由し鹿児島にいたる九州縦貫道ができましたが、高速を利用しても一旦八代まで南下し、小林経由で迂回し宮崎市まで北上するため時間は余分にかかります。
だから、延岡市長が「延岡の有効求人倍率は隣の大分県の半分しかない。格差の要因は高速道の整備状況だ」と主張するのは理解できます。しかし、延岡市はもともと旭化成という大企業の城下町として発展してきました。私が学生の頃まだ化学工業が隆盛していましたが、その当時延岡市は県内屈指の工業都市でした。宮崎自体はまだハネムーンのメッカとして観光産業で賑わっていた時代です。
しかし、旭化成は当時の勢いを失い(失礼)、おそらく延岡市の求人もままならなくなっているものと考えられます。旭化成一社に頼ってきた市政はとしては今更の企業誘致は地域的な不便さとともに難しいことは想像に難くありません。宮崎もまた観光客を海外に奪われ、知事が観光の目玉となっています。
私には今更道路整備がなったとしても、格差が解消するとは思えません。酷な言い方ですが、宮崎としても延岡市にしても、観光や大企業1社を頼みにして漫然と機会を逃した政治の怠慢が現状を招いたとしか思えません。ことに延岡は地勢から言って道路整備工事は難航するでしょうし、膨大な費用を要することは明らかです。その費用に見合う効果を得るにはさらに長期間を必要とするでしょう。
九州縦貫道が出来て私のような宮崎へ来るまで帰る人間はずいぶん便利になりました。しかし、九州縦貫道ですら普段の通行量は名神、東名に比べてはるかに少なく、仮に宮崎までの高速が整備されても事情は同じと思われます。道路整備が高度成長時代のような観光や工場誘致の打出の小槌ではなくなったことを認識すべきではないかと思います。
もう一つの理由は、宮崎には高千穂、椎葉などまだ豊かな自然が残っています。道路整備を進めることにより自然破壊が進むことは許されないと思います。まさに自然環境を守るためにも道路整備はより慎重にすべきだと思います。
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